第1話 ブログタイトルは「名は体を表す」

2007.05.05

ニューエコノミーのフロンティアを目指す

 今でも苦笑する事がある、若い頃に、学生運動にも背を向けて、余りにも唐突な夢を見ていた気がする。自分の能力や社会そのものを理解していなかったのだろう。志とは少し違う、何かに突き動かされるような、得体の知れないものだった。石垣のように厚い社会の現実を前に、夢は、小気味よく砕け散った。

 何周も遅れ、切羽詰ったような独立をして早30年。そこそこの努力はしたつもりだが、ローンや担保が付いている自宅以外に資産はない。決して嘆いている訳ではない。寧ろそれどころか、落ちコボレが故の迷い道だと思ったが、そこは数多くの貴重な体験と、経験豊かな先達や、才智溢れる友人に遭遇するエキサイティングな道だった。曲がりなりにも今が在ると、心の底から感謝をしている。だから、もう少しこの道を歩みたい。

 新年の挨拶に来てくれた若者達と、仕事、仲間、人生を久しぶりに語り合った。彼らを学生時代から知っていたが、卒業後、就職や留学やらと疎遠になっていた。バブル崩壊後の就職氷河期を乗り越え、未だフリーターの域を出ない同窓もいる中で、程ほどの安定を確保していた。すっかり成長した彼らが、今年は会社を辞めると言い出したのである。婉曲に翻意を薦めて見たが「他者との共生が実感できる仕事をしたい。」と決意は固かった。社会で生きている事そのものが共生だと、云ってしまえば身も蓋もない話である。彼らと同じ世代が必死でもがいている姿に、心を痛めている様子で、新たな共生の道を探る若者に敬意を覚えた。

 彼らと一緒に、歩いて行けたら私も楽しい。行く方さえ決まれば、後は出発するだけだ。結局、お互いの得意分野でコラボレーションを組む事になった。リニューアルFNCと云っても、誠実を道標に進もうと、昔ながらのビジネススタイルだ。しかし、事業領域はWEB2.0をテーマに、ニューエコノミーのフロンティアを目指すという事で、体力、気力、知力で、夢に挑む彼らが実務を執り回す。

 私は法人格上の社長だが、どうやら「何も専務」どころか、顧問や相談役の役回りとなりそうだ。そんな訳でブログのタイトルは「WEB2.0で社長の市ちゃんは寝る」を駄洒落てみた。

(完)