第13話 京都議定書の輝く「美しい星50」

2007.10.08

Co2(二酸化炭素)では困るが、塵も積もれば何とかだ

 首都圏もようやく涼風がたち過ごし易くなってきた。いやいや今年の夏の暑さにはホントに堪えましたよ。そう言えばこの冬に韓国上空を何度か飛んだが、晴れているといつも見える1万メートル上空からの冬景色が見えなかった。例年ならば目を凝らすと眼下の河川が凍って太陽を反射し、ゴルフ場も芝に雪が積もり白く輝いているのだけど。

 以前から気候温暖化の議論はいろいろと耳にするが、地球の誕生46億年は別にしても人類が出現して少なくとも500万年位は経っているのだから、当然この間に大きな気候変動が何回かはあったらしい。だが我々の祖先は暑さ寒さに殊のほか強かったようで、氷河期でさえマンモスと心中はしなかった。

 数十年先には地球の気温が3、4度上昇して極の氷が融け出すと言われても、四季の寒暖の差に慣れている私たちには危機感が持てない。地球温暖化論は疑似科学の域だと見られていた時代がだいぶ続いた。学者もこれを証明するのにスーパーコンピュータでシュミレーションしたが、なかなか因果がはっきりせず「コンピュータ、ソフトが無ければ只の箱」の状態だった。

 今年になって気象変動の研究成果を6年ぶりに取りまとめた、IPCCの第4次報告書が発表された。急に温暖化が進んでいて、その原因は人間の営みだとほぼ断定した。

 温暖化政策といえば元総理の安倍さんは「美しい星50」を掲げていた。先日の国連総会や来年の洞爺湖サミットで、「京都議定書」の各論に入り世界的政策のリーダになれるはずだった。でも、最後の所信表明演説でこの辺りを読み飛ばした位だから、やっぱり七面倒くさい話なんだろうな。でも政治家の本領を発揮するテーマだと思う。

 議定書加盟国は温室効果ガス(CO2など)の排出削減の義務を負うのは来年からだ。日本は6%の削減を義務づけられている。今まで加盟を拒んでいたCO2最大排出国で石油屋さんのブッシュ大統領も、世界の空気を感じ始めてようやく動き出した。

 不肖、オッサンも日本男児として日本が主導してきた「京都議定書」は、数少ない人類貢献政策だから、目標を達成して日本国の先見性やコンプライアンスを世界に問うチャンスだと思う。アメリカや中国から「言うは易すし」と言われたくない、思われたくない。

 以前は車好きが高じてJAFのA級ライセンスで、恥ずかしながらサーキットのオッ サン暴走族?を気取った事も有ったが、さっそく古くなったマイカーを廃車したが買い換えはしなかった。(実は予算の都合だけど)初めは不便だろうなと思ったが、ひと月もすると無くても全く問題が無い。趣味と実益の日曜大工で使う重い材料も、島忠ユニディのホームセンターが貸し出す軽トラが便利だ。

 ガソリンだけで月に150リットルの削減だ。加えて洗車の水、ワックス、オイルやタイヤの交換も要らない。削減したガソリンの排出CO2量を(1リットルあたり2.3kg)計算したら、11.5kg/日になった。車の替わりに鉄道、バス、自転車にしたのでこれらのCO2を差引いても、現在は家族2人だから一人当たり約3kg/日程度の削減になるだろう。チーム・マイナス6%事務局の呼びかけ「CO2を1人1日1kgの削減」をクリアーした。CO2量の計算はやる気が失せそうだけど、化石燃料のガソリンが身近な主犯の一人なのでまずはそれだけでも十分だ。

 目標達成は無理だろうけどCO2(二酸化炭素)では困るが、塵も積もれば何とかだ。単純な比較はできないが、インターネットだって初めは小さな網だった。「マイナ6」をやれない事はないと思う。

 しかし、国民的な行動を興すビックなアイデアが欲しいな。そうだ、植樹のように天皇陛下に音頭を御取り戴いたら善いかもしれなと、ひんやりとした皇居からの風に温暖化した頭がボーッと点灯した。

(完)