第16話 米中艦隊ご一行様の入港(2)
驚いたよ。香港を治めている官僚は、理由もなく入港拒否なんてやっちゃうんだ。中国にはなかなか骨の有る役人がいるもんだなぁ。
さて、ブログの本筋?に戻る。マスコミ報道によれば、21日に米航空母艦キティホーク艦隊が感謝祭の休暇を英語の通じる香港で楽しもうと、前から中国に入港通告をしていたのにドタキャンを喰ったそうだ。米紙ワシントン・ポストはダライ・ラマ14世に米議会が最高勲章を授与したのが原因か?その他の報道は、パトリオットU型を台湾に売却を決めたからや、人民解放軍が南シナ海で演習中だからと言うものまである。
政治は国内や国際もよく分からないけど、米国は中国の入港拒否が「未だに謎だ」と言うのだ。熟年離婚を切り出され、鳩豆状態の宿六のようだね。それではソロソロ毎度の見当違い漫談師、穴に入り亭師匠の出番だな。
驚いたよ。香港を治めている官僚は、理由もなく入港拒否なんてやっちゃうんだ。中国にはなかなか骨の有る役人がいるもんだなぁ。米軍は入港を一ヶ月も前から申請し、香港ディズニーも閑古鳥が鳴いているから、寄港させれば地元も多いに潤うのに。ホントどうして?と米領事館も訳が分からないだろうな。
中国は翌22日に入港拒否を撤回したんだけれど、その理由だって可笑しいじゃないか。シケで空母艦隊が沈没の恐れがあるのなら「人道的見地から入港の許可をする」と。中国外務省の劉報道局長のコメントだ。少し考えただけでも師匠の話より数段と面白れぇだろ。たとえ米空母艦隊が多少浸水したって、入港させてくれなんて言えないし絶対ない!ありえねぇ〜。それじゃぁイカ釣り舟と同じ扱いだ。大きい艦船はシケの時には、港から出る方が安全な場合だって有るんだよ。
ところで8,000人を超える米兵が空母で香港に感謝祭を祝いに行くなんて、ネオコンなみのアイデアを米太平洋艦隊の誰が考えたのかな。中国はそんな鈍感じゃないよ。
考えても見ろよ。中国は99年待って、やっとこさイギリスから香港の統治権を取り戻し、どうやら安定した。そこへ米空母艦隊で大挙して、事も有ろうに感謝祭のルーツはアメリカ(イギリス)が今のマサチューセッツ辺りの植民地の収穫を祝う祭だ。なんだとぉ〜、もう香港は植民地じゃないぞ、冗談も休み休み言えと反発をしたんだよ。
このアングロサクソンのブラックジョークに、骨のある香港統治の官僚が反発して、中国の面子を守ろうとしたんだな。中学社会科のメイフラワー号だよ。故郷イギリスのプリマス港を出て先住民のいるアメリカの地を、プリマス植民地にして国家を作った。侵略搾取の祭りが感謝祭だってぇーのは、熊さんでも知ってらぁな。
歴史にうるさい彼らのトラウマの尾を踏んじまったのさ。空母キティーホークとメイフラワー号がダブったんだ。感謝祭でなく1ヶ月後のクリスマスだったら、七面鳥と北京ダックの歓迎式もある香港に、入港が出来た筈だったキット。アメリカの作戦負けだな。お粗末でした。さて、お後がよろしい様で。
(続く)
