第17話 朝青龍 お帰り、早かったね。(1)

2007.12.04

ファーストクラスがない機材に搭乗すると、横綱はビジネスの右窓側シートで、浴衣姿に腕組みしたまま、天井を仰いで目を閉じていた。

 拙稿のブログ「第10話 朝青龍よ、早くモンゴルに帰れ!」は、朝青龍がモンゴルへ帰国する前に書いた。横綱は2ヶ月振りに謹慎が解けて、先週末にモンゴルから帰国した。少し早いなと思うが、元気そうで嬉しい。帰国の記者会見は品の無い質問が飛んで、またかと不快になりTVを切った。

 ワイドショーなど民放の多くは国技の相撲だからなのか、禁じ手のような報道で後味が悪かった。国技だ、品格だ、などと言いながらサッカーや野球などより下に見ているのかな。それとも大相撲放映権の無い民放の、NHKコンプレックス?チト考えすぎか。

 僕は時々ふらりとアルツハイマーみたいに、糸の切れた凧のような行動をするものだから、いろんな出来事に遭遇するチャンスもマトモナ人より当然に多くなる。これまで2回は北京空港のロビーで朝青龍関に出会ったし、成田まで同じ便だった事もある。恐らく本場所や巡業の無い時は、モンゴルに帰国する事が多かったのだろう。

 記憶が定かではないが、確か? 北京発成田行き中国国際航空の便で一緒だった時がある。ファーストクラスがない機材に搭乗すると、横綱はビジネスの右窓側シートで、浴衣姿に腕組みしたまま、天井を仰いで目を閉じていた。おそらくウランバートルからで、北京の乗継だ。

 機内でマナー知らず日本人観光客のミーハーなオジやオバから、ノートの切れ端のような紙にサインをせがまれ、億劫そうに目を開けた。疲労骨折は巡業さぼりの仮病ではないかと世間が騒いだ頃なら、不機嫌そうな顔は思い当たる。

 マスコミのエリート記者やプロデューサーには嫌味かも知れないが、いつものオッサン薮にらみで検証をしてみようかな。では7月名古屋場所から。

  • 15日の8日目 高見盛戦で腰や肘を痛める。
  • 19日の12日目の取り組みが終わって、四日市社会保険病院でレントゲンやMRIの診察結果から「腰、肘などの疲労骨折」と診断される。
  • 20日から疲労骨折のまま、千秋楽まで3日間土俵に上がる。
  • 22日14勝1敗で優勝した。
  • 24日あたりに僕と同じく成田を出て、治療を兼ねてウランバートルに向ったのだろう。
  • 25日に元サッカー選手中田英寿氏と親善試合に加わった。その様子が放映された。
  • 30日、日本に呼び戻された。

 賢明な当ブログの読者は、もう理解して頂けた通りだ。

(続く)