第21話 税金下げて、油代も下げて、人気はそのまま下げないで、あっち向いてホイ!
僕たち人間は火や水は平気なのに、何故か税金を酷く怖がる生き物だ。
参議院選後の国会論議はギクシャクして、まるで油切れを起こした機械のようだ。音ばかり騒々しくて出来るのは不良品ばかりだ。オッサンがごみ詰まりのキーボードを、ガタガタと言わせて書くブログによく似ているな。
今日は寄り道を止めて、ガス欠をしない内に一気呵成だ。多少の乱暴運転だが読者諸氏にとっては、自慢話を聞かされなくて済むのだから朗報だろう。
結論はガソリン税を下げるのには反対だ。理由は2つ。
別な税で埋め合わせする前に、政府を始め、立法府も相当のダイエットをしなけりゃ国民は納得しないよ。働かないので太りすぎた腹のようなネジレ国会の、衆議院の定数や参議院も2院政の意味も問われている。いの一番に代議士先生の半減や、参院廃止の憲法改正をする羽目になる。定数是正のデトックスも出来ないのだから当然さ。
次期政権を目指す政党が税金を安くしようなどと、何を血迷って人類の輝かしい税の正しい歴史?を冒涜するのか理解が出来ないな。政争のネタにするには見え透いている。
知人が昨年暮れに宮使い最後のボーナスで、赤い2シーターの車を買った。大学生の子息も卒業し、安心したのかリーズナブルな国産スポーツカーだ。周りから隣に誰を乗せるのとからかわれている。
他人の恋路の邪魔をしない優しいオッサンは、心密かに「南部美人」1本でレンタカー替わりに使う戦略が有るので慰めた。「4月からガソリン税が下がって、ハイオクも安くなる。彼女と心ゆくまでロングドライブを楽しめるぞ」
返事が返ってきた。「廃止してもこの前の『給油法』と同じで、下手をすりゃ5月の連休には税は元通りだ」と、まだ見ぬ彼女とのドライブを本気で危惧している。どのみち彼の赤い還暦祝いのチャンチャンコ・・・いやスポーツカーのシートには愛犬「つん」が納まるはずだ。
ここからは、久方ぶりの「穴入亭」師匠にバトンタッチだ。えー正月から高座掛け持ちの貧乏暇無し稼業でございます。忙しいときは他人様の情報でと、痴呆になる前の先代の教えだ。では海の向こうの一席でお伺いを。
みっともないねアータ、欧米のアコギな両替屋の与太者が、油を1,000バレル買ったって高々1,000万円だろ。あたしにゃそんなお足は無いけれど、お上だったら埋蔵金がタンと有るから、どうにでもなるだろうにさ。
真面目に寺子屋に通った永田町長屋の店子は、油が切れそうなランプの与太郎とは違うだろうが、たまには大家のご隠居さんの、口癖を思い出したらどうだい。「頭は体の重石じゃないから機転を利かせなさいよ。尻も大きくたって同じで、軽石のようにホイホイと浮かせな」と言ってたっけ。誰だい?さっきから熊公のおっかぁの尻を撫ぜまわしてるのは!
正月の3ヶ日が過ぎたら油は95ドルに下がったぞ。桃の節句の辺りにゃ驚き桃の木山椒の木てなもんで、80ドルを切る事だってあるわさ。おっと調子に乗って話が滑らないうちに、お後が宜しい様で。
さて、木戸まで師匠をお送りしたら、次の寄席へはチャリンコだ。そうだ、ガソリン税の暫定分は一般税にごちゃ混ぜしないで、自転車道や駐輪場などの整備に回したらどうだろう。チャリは法律上も歴とした車両(軽)だからね。
(完)
