第21話 税金下げて、油代も下げて、人気はそのまま下げないで、あっち向いてホイ!

2008.01.23

僕たち人間は火や水は平気なのに、何故か税金を酷く怖がる生き物だ。

 参議院選後の国会論議はギクシャクして、まるで油切れを起こした機械のようだ。音ばかり騒々しくて出来るのは不良品ばかりだ。オッサンがごみ詰まりのキーボードを、ガタガタと言わせて書くブログによく似ているな。

 今日は寄り道を止めて、ガス欠をしない内に一気呵成だ。多少の乱暴運転だが読者諸氏にとっては、自慢話を聞かされなくて済むのだから朗報だろう。

 結論はガソリン税を下げるのには反対だ。理由は2つ。

  • 僕は昨年とうとう車を手放した。その経緯は第13話を参照して下さい。だからこの暫定付加税が続いても、ほとんど懐は痛まない。
  • 僕たち人間は火や水は平気なのに、何故か税金を酷く怖がる生き物だ。せっかく30年も経って、国民がすっかり忘れていたガソリン暫定税率だよ。それを廃止したら、今度は年間2兆6,000億円もの税金を、新たらしい税で搾り取るのは大変だろう。替わりの税がしぼり取れる様になる迄は、其ままにしていた方がいいんだよ。何を考えてんだか。でも寝た子を起こしたんだから、覚悟は出来ているのだろうな。

 別な税で埋め合わせする前に、政府を始め、立法府も相当のダイエットをしなけりゃ国民は納得しないよ。働かないので太りすぎた腹のようなネジレ国会の、衆議院の定数や参議院も2院政の意味も問われている。いの一番に代議士先生の半減や、参院廃止の憲法改正をする羽目になる。定数是正のデトックスも出来ないのだから当然さ。

 次期政権を目指す政党が税金を安くしようなどと、何を血迷って人類の輝かしい税の正しい歴史?を冒涜するのか理解が出来ないな。政争のネタにするには見え透いている。

 知人が昨年暮れに宮使い最後のボーナスで、赤い2シーターの車を買った。大学生の子息も卒業し、安心したのかリーズナブルな国産スポーツカーだ。周りから隣に誰を乗せるのとからかわれている。

 他人の恋路の邪魔をしない優しいオッサンは、心密かに「南部美人」1本でレンタカー替わりに使う戦略が有るので慰めた。「4月からガソリン税が下がって、ハイオクも安くなる。彼女と心ゆくまでロングドライブを楽しめるぞ」

 返事が返ってきた。「廃止してもこの前の『給油法』と同じで、下手をすりゃ5月の連休には税は元通りだ」と、まだ見ぬ彼女とのドライブを本気で危惧している。どのみち彼の赤い還暦祝いのチャンチャンコ・・・いやスポーツカーのシートには愛犬「つん」が納まるはずだ。

 ここからは、久方ぶりの「穴入亭」師匠にバトンタッチだ。えー正月から高座掛け持ちの貧乏暇無し稼業でございます。忙しいときは他人様の情報でと、痴呆になる前の先代の教えだ。では海の向こうの一席でお伺いを。

 【ロンドン1月3日時事】《3日付の英紙フィナンシャル・タイムズは、原油先物相場を1バレル=100ドルに押し上げたのは小規模な取引を仕掛けた1人のトレーダーだったと報じた。トレーダーが1,000バレルの買いを入れると、原油相場は一瞬100ドルに到達したという。市場関係者によると、この人物は仲介業者ABSを経営するリチャード・アレンズ氏。二日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)で最低売買単位の1,000バレルを買った。相場は100ドルをつけた直後に99.40ドルに下落。100ドルで取引が成立したのは結局、同氏の1件のみだった。》

 みっともないねアータ、欧米のアコギな両替屋の与太者が、油を1,000バレル買ったって高々1,000万円だろ。あたしにゃそんなお足は無いけれど、お上だったら埋蔵金がタンと有るから、どうにでもなるだろうにさ。

  真面目に寺子屋に通った永田町長屋の店子は、油が切れそうなランプの与太郎とは違うだろうが、たまには大家のご隠居さんの、口癖を思い出したらどうだい。「頭は体の重石じゃないから機転を利かせなさいよ。尻も大きくたって同じで、軽石のようにホイホイと浮かせな」と言ってたっけ。誰だい?さっきから熊公のおっかぁの尻を撫ぜまわしてるのは!

 正月の3ヶ日が過ぎたら油は95ドルに下がったぞ。桃の節句の辺りにゃ驚き桃の木山椒の木てなもんで、80ドルを切る事だってあるわさ。おっと調子に乗って話が滑らないうちに、お後が宜しい様で。

 さて、木戸まで師匠をお送りしたら、次の寄席へはチャリンコだ。そうだ、ガソリン税の暫定分は一般税にごちゃ混ぜしないで、自転車道や駐輪場などの整備に回したらどうだろう。チャリは法律上も歴とした車両(軽)だからね。

(完)