第26話 「タバコ1箱2,000円」
まてよ、ネズ公の脳細胞はオッサンとは違うはずだなと1本くゆらしながら・・・
日本財団の笹川陽平会長が提言した「タバコ1箱1,000円」は健康と税収を考えた面白い提案だ。実現すれば数兆円の増収でガソリン税より税収が多いらしい。
ボクは近頃タバコをあまり吸わない。だから税収が増えるなら「1,000円タバコ」は多いに歓迎だ。
ここ数年間、喫煙者はアルツハイマー病に罹りにくいとか、イヤ良く調べたら逆で喫煙量が多ければ多いほど、発症するとの健康記事が紙面を飾った。最近もニコチンはパーキンソン病の予防や治療に効果も有るとの記事が載った。
もっともP病の記事はネズミでの研究だが、ボクにとっては久々の朗報だ。健康のために暫らく禁煙をしていたが、さっそく紫煙をくゆらしてみた。
まてよ、ネズ公の脳細胞は人間とは多少違うはずだ。ニコチンで萎縮した脳内毛細血管のせいか、違うところを考えようとしたがすぐには思い当たらない。せめて挙げれば追い詰められて、自棄のヤンパチ日焼けの茄子で「窮鼠返って猫を食む」気性くらいなもんだろう。
素直な性格なのでタバコの健康被害について、新説が発表される度に、禁煙したり喫煙したりしている。誤解の無いように申し上げるが、禁煙を繰り返すのは意思が弱いのではなく、科学的な真の健康情報を求めているからなのだ。(素直に信じてくださいネ。)
でもどうゆう訳か、大体のサイクルは禁煙⇒観察喫煙⇒健全喫煙⇒禁煙という、タバコの煙で描いた輪のような、モヤッとした循環パターンだ。厄介なのが観察?喫煙期なのである。1本吸い終わった処で決定的な根拠もないのに、禁煙を破って本当に大丈夫なのかな?と不安を懐く。
こうなると最終目的の健全喫煙期に移行できない。だからエビデンスが揃うまでは、恐る恐るタバコを吸う事になる。時期尚早かなと自分では買わず、他人様のもので間に合わせる「たかり煙草」となる。
ほとんどの日本人は他人の深刻な禁煙の悩みも感じず、サッサと自分だけで吸い始める。なかでもFXで儲けたという知人は、持たざるものは霞みを喰えとばかり、煙を吹きかけたりする。オッサンは弱肉強食の金融資本主義の出涸らし蔓煙にむせかえる。
そこへゆくと、きょう日の中国人でも会議や食事の時に、必ず自分のタバコを同席者に勧める。1箱1,000円以上するタバコの時だって珍しくはない。喫煙文化ではまだまだ中国は、理想の社会主義思想を堅持しているんだよ。
そんな訳で健康に良いという証拠が揃うまで、「たかりタバコ」だ。これが以外に難しいのだ。ボクの科学的喫煙観を理解しない人から、タダで貰って「ケチ」だと思われたくない。相手もタバコの1本や2本で金は要らないと受け取らない。それでは誇り高きニコチン切れオッサンの面子が立たない。厄介なんだよね。
では、お互いがウイン・ウインになる正統「たかりタバコ」例を、親愛なる読者に伝授する。
- タバコは身体に良いという記事を信じて吸い始めたが、明日にでも反対の健康記事が載るかも知れない。1箱買うと記事によっては、吸い残しを廃棄するかどうかボクは重大な判断に迫られる。ゆえに、とりあえず1本売って下さいと申し入れる。
- 相手は金は要らないよと必ず言う。ここからが勝負なのです。礼を述べてタバコ1本と引き換えに、100円硬貨をテーブルや机のやや相手寄りに無言で置く。平均3本くらい「タカル」。その度に少しずつ相手ゴールに近づけて100円を置く。(重ねてはダメ)
- 最後の別れ際がすべからく肝心なんだよ人生は。(特に何かを暗示してはいない。)
席を立つ時にその硬貨を、タバコの箱と透明セロファンカバーの間に入れる。3本たかれば300円だから1箱買える。これで吝嗇の汚名は免れ、禁煙と戦う好ましいモテオヤジのイメージも創れる。
冒頭の税収に戻るが、9兆5千億の増収から1兆9千億円の減収まで様々な試算がある。「1箱1,000円」に値上げをしても、減収となる場合は読者の予想の通りです。
ボクの場合は現在「1箱2,000円」換算のタバコを吸っているので、値上げに全く異論がない。むしろ倍でも善いな。ちなみにオッサンの「たかりタバコ」は1本買で1ヶ月に20本以内ですね。【止めようタバコ!増やそう税収!】
(完)
