第27話 マグロ漁船の貴婦人とタスマニア物語(2)
「フーテンの寅さん」も「そうはイカの○玉」と笑い飛ばすよ。
さて、冒頭の団体は燃料費補填のアピールで「全国一斉休漁にご理解を・・・」と言っている。寿司1貫で数千円もするマグロが燃料代分を転嫁し、更に高くなってもボクには正直何の影響も、関係もないので漁業者の良き理解者だと思う。
遠洋マグロの値段を上げても悪くはない、むしろその方が至極真っ当な経済活動だと思う。休漁は魚やエネルギー資源の枯渇にも良い。どうぞ気の済むまでご自由に、お好きなだけやって、今後も忘れずにやって下さい。としか言えないな。
オッサンの贔屓のすし屋は、立ち食いや回転寿司で1貫80円の近海物ビンナガ(チョウ)鮪の「びんトロ」や、メバチ鮪の赤身しか置いていない。あわびやトコブシよりツブ貝の方が好きで、財布の心配がないから心臓に優しくホントに美味しく食べられる。
休漁は勝手だが燃料代高騰が原因で、遠洋漁業やイカ漁の危機を国民(国)が漁業者に補填しろとは海坊主のようなダラシナイ妄想だ。漁船の燃料はトラック、バスなどに使われるのと同じ軽油だが、それを漁業船舶には同じ燃料にA重油と名前を付け替えて、いわゆるガソリン税や軽油税などの税が免除されているんだよ。
こんなに国民(国)に大事にされているんだから、少しは潮風に吹かれて甘気を抜いたらどうだい。元々優遇されているのだから、同じ燃料高にあえぐトラック運送業界だって「コリャ、イカんな」と思っているだろう。オッサンの好きな「フーテンの寅さん」も筋の悪い話に「そうはイカの○玉」だと笑い飛すよ。
昔、むかし 幕末の蝦夷地に寄港(開国)を迫った船団は、タスマニア島ホバート港の捕鯨船団だそうだ。誤解の無いように言うけど、高い燃料を大量に使い地球の裏側まで行って漁をしても、自己責任ならチートモ構わないと思う。(CO2排出権は買わなきゃならないかな?)
だけど自分達や庶民の口にも入らない魚を取り、赤字だから補填しろとは何か変だよね。漁業従事者も青い魚のアジやイワシをたくさん食べて、お休み中に問題を良く考えてみよう。
そう言えば一斉休漁の旗を振った「全漁連」のホームページに3人の著名人のメッセージが載った。
「日本の漁業は重大なピンチに立たされています。そこで、私たちが今できることは何でしょうか。それは、近海でとれる魚をありがたく、そして美味しくいただくことだと思います。」
さすがに他のお二人に較べると如何にお魚を愛し、よく召し上がっているのがDHA・EPA由来の透徹した簡潔なメッセージからも判りますよね。
さて、そろそろ脱稿ですが読者諸氏は、タイトルと文章がシックリしてないぞと思っているようですね。分かっていますよ。毛皮のコートを翻してマグロ漁船のタラップを、跳ねるように昇っていった夜の貴婦人の事が気になるのでしょう。図星でしょ!書きますよ。盗撮したように鮮明に覚えているから、心配はご無用。
件の貴婦人の毛皮の中は、豊かな胸モロ出しの下着姿でした。清く正しく洋酒を嗜んできた紳士淑女や、帆船に大海原の潮の香を感じるロマンチストの読者にはもうお解かりですよね。
彼女は上海からお茶運んだり、羊毛のオーストラリア航路で活躍した、帆船カティーサーク号の舳先に付いている下着美女像そっくりでした。ちなみに船名のカティーサークとはスコットランド語のシュミーズ(下着、キャミソール)。肌も露わな美しい魔女が由来らしいよ。
後日譚 マグロ漁船の船員を訪れた夜の貴婦人は、マグロだったと聞かされました。
(完)
